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NO102 生前贈与

2020.06.19

相続税対策として、生前のうちから子や孫への贈与が行われることがあります。
少しでも多くを子どもに遺したいという思いから行われることもありますが、優先すべきは財産を構築してきた本人の余生です。最後まで金銭面における苦労なく、子どもに迷惑をかけることなく人生を全うすることを前提に、生前贈与をするかどうかを決定すべきではないかと思います。
これには「いくらのお金を残しておくべきか」という問いが付いて回るのですが、名古屋市内で高級老人ホームを見ますと、夫婦2人で一時金5000万円、年間1000万円で30年とすると、3.5億円が必要になります。ここまで高級でないとしても、3億円が安心できる保有キャッシュ高といったところでしょうか。
しかし、今の時代、どこまで長生きするかが分かりませんので、保有キャッシュ高と同時に、賃貸アパートのように不労所得を得られる準備も必要です。目減りするキャッシュを見ながら生活することの心労を考えると、一定の収入を確保しておくことも、豊かな老後には欠かせません。

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