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NO53 最低賃金の見直し

2018.08.03

最低賃金が今年も上がる見込みです。ここ5年ほどは年20円から25円程度ずつ上昇しているので、あっという間に150円ぐらい上がってしまった印象を持ちます。割合にして15%から20%程度の上昇です。パート主体の企業にとっては、人件費に与えるインパクトは非常に大きいものがあります。
仮に、1日12時間で常時5人が必要な企業の場合、時給が750円か900円かで次のような違いが生じます。
750円×12時間×5人工×365日=1642万円
900円×12時間×5人工×365日=1971万円
売上7000万円のサービス業で経常利益率が10%とすると、人件費の高騰で経常利益が半減する計算です。
また、年130万円までのパートだけで埋めようとすると、次の人数が必要になります。
750円の場合:1642万円÷130万円=12.6人 ⇒13人が必要です。
900円の場合:1971万円÷130万円=15.1人 ⇒16人が必要です。
時給が上がることによって採用人数を3人増やす必要に迫られていることが分かります。
人手不足に拍車をかけるのが最低賃金の上昇です。

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