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NO13 海外金融資産の情報収集

2017.10.06

海外の金融資産について、ストック、フローともに各国間での自動情報提供がなされることが決まっています。パナマを始めとするタックスヘイブンと呼ばれる国や地域も参加しているため、いずれ日本の国税庁に日本人が持つ海外金融資産の情報が集まってきます。その第一回が来年9月末までに提供がされます。現地金融機関における名義人確認作業に時間がかかることも想定されておりますが、その場合でも再来年9月末までには情報提供がなされることになっています。共通報告基準(CRS)と呼ばれているものです。
一方で、この自動情報提供に参加していない国もあり、実はアメリカが不参加となっています。アメリカとしては独自に情報収集する仕組み(FATCA)を構築済みであることが理由と言われています。ぽっかりと空いたアメリカへ金融資産は動いている、とも耳にしますが、自動的に国税庁に情報が入ってこないというだけであり、国税庁より情報提供の依頼があればアメリカ国内にある金融機関も対応することが想定されます。
資産フライトという言葉が一時期流行り、中には暗に海外へお金を隠すことを意図している様子も見え隠れしていました。しかし、今や海外も含めた資産管理を堂々と行っていくのが当然の時代になっていきます。

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